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休診
午後休診
風邪は、鼻からのどまでの上気道を中心とする部分に、ウイルスや細菌が感染して急激に起こる炎症です。実際に風邪をひくと、気管や気管支などの下気道にも炎症が広がっていく場合も少なくありません。原因になる病原体はたくさんありますが、その80~90%はウイルスで200種以上にのぼります。疲労やストレス、睡眠不足、栄養バランスの偏り、寒さ、乾燥などの要因が重なると発症しやすくなることが知られています。
インフルエンザウイルスが病原で起こる疾患です。A型、B型、C型の3種類があります。潜伏期は1~3日くらいで、患者が咳をしたりするとウイルスが空中を浮遊し、それを人が吸い込むことで感染します。治療は症状出現後2日以内に開始します。
インフルエンザワクチンの予防接種である程度は防げますが、その年によって流行する菌の型が違うため万能ではありません。体の弱い人は、流行している時に人混みに出るのを控えた方がよいでしょう。
13歳以上の方
13歳未満の方
名古屋市在住の65歳以上の方
脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が異常値を示している疾患で、トリグリセライド(中性脂肪)が多い高中性脂肪血症、LDLコレステロールが多い高LDLコレステロール血症、HDLコレステロールが低い低HDLコレステロール血症があります。
食事療法
脂質異常症のタイプによって食事療法のポイントは若干異なってきますが、禁止事項ばかりではありません。積極的に摂取したい食品は、料理や摂り方を工夫することによってあまり神経質にならず無理のない改善を行いましょう。
基本は1日の摂取するエネルギー(カロリー)量を適正にすることと炭水化物、脂質、たんぱく質、コレステロール、食物繊維、アルコールなどの摂取量をバランスよくすることが重要になります。
コレステロールの多い食品は以下のものがあります。
それでも改善がみられない場合は、必要に応じて禁酒、糖質の摂取量をさらに制限するなどのご指導を致します。
運動療法
運動はトリグリセライド(中性脂肪)を低下させ、HDL(善玉)コレステロールを上昇させる働きがあります。
運動内容は無理のない軽い運動(有酸素運動)で1日150キロカロリーの消費を目標に行っていきます。有効的な有酸素運動は、ウォーキング(30~40分)、ジョギング(20分)、サイクリング(30~40分)、水泳(平泳ぎで10分)などです。
運動の頻度はできれば毎日、少なくとも週に3日以上かつ運動量が30分以上行いましょう。
薬物療法
食事療法や運動療法で生活習慣の改善を続けても、検査値の値が改善されない場合に薬物療法も合わせて行います。危険因子を多く持つ方や、検査を受けて遺伝性の要因による家族性高コレステロール血症と診断された方は、動脈硬化が進行するリスクが高いので、すぐに薬物療法を始めることが必要です。
高血圧とは最高血圧と最低血圧の両方、またはどちらか一方が安静にした状態で基準値以上の状態が続くことをいいます。高血圧は、自覚症状はほとんどなく、治療を受けずに放置してしまい、知らないうちに症状が進行、悪化しているケースが多く、最悪の場合、死にまで至る疾患です。
自覚症状がないことがほとんどです。初期症状としては頭痛やめまい、耳鳴り、肩こりなどです。高血圧が進行すると、むくみや足の痺れ、頻尿、動悸などが現れますが、このような症状がある場合は症状がかなり進行している状態と考えられます。ただし、これらの症状は高血圧によるものではなく高血圧により引き起こされた疾患の症状がほとんどです。
高血圧の治療方法は、その状態に応じて段階的に進められます。基本は生活習慣の修正(食事療法、運動療法)を行い、生活習慣を改善して高血圧の重症度を進行させないようにしていきます。 生活習慣の修正だけでは血圧が下がらない場合、薬物療法と併用します。
※1重篤な腎障害を伴う方は高カリウム血症をきたすリスクがあるので、野菜・果物の積極的摂取は推奨しないです。また、糖分の多い果物の過剰な摂取は、肥満者や糖尿病などのエネルギー制限が必要な方にも推奨されていません。
高尿酸血症とは血液中の尿酸値が正常値を超えて高くなっている状態をいいます。
なぜ正常値が高くなるかというと体のなかでつくられた尿酸のうち、約80%は腎臓から尿のなかに溶けた状態で排泄されますが、この排泄量が少なかったり、体のなかで尿酸がつくられすぎて排泄が間に合わなかったり、あるいはその両方が起こると血液中に尿酸が増えることによって尿酸値が正常値より高くなってしまうのです。
尿酸値が高いだけであれば無症状ですが、時に飲酒やストレスなどがきっかけになり、痛風発作や尿路結石、痛風腎などが引き起こされることがあります。
尿酸値が7.0~9.0mg/dLであればまずは食事や運動などの生活習慣の見直しをします。高尿酸血症は食生活の改善(食事療法)や適度な有酸素運動(運動療法)、ストレス発散などにより改善されますがすでに痛風発作や合併症がある場合や尿酸値が9.0mg/dLを超える場合ですと薬物による治療が必要になることがあります。
食事療法
高尿酸血症の食事療法では糖尿病と同様に低カロリー食品を中心に1日の摂取カロリーを最適化して肥満の解消を図ります。
また、尿が酸性に傾くと、尿酸は溶けにくくなりますが、逆に尿をアルカリ化させると、尿酸は尿に溶けやすく、体外に排出が促進されます。そのため、尿をアルカリ化して尿酸値を下げるように尿をアルカリ化する食品を摂取する必要があります。
また、逆に尿を酸性化する食材には気をつけてバランスよく摂取しましょう。
尿をアルカリ化する食品
尿を酸性化させる食品
それでも改善がみられない場合は、必要に応じて禁酒、糖質の摂取量をさらに制限するなどのご指導を致します。
運動療法
肥満と高尿酸血症は関係が深いとされています。そのため、肥満を解消することによっても尿酸が排泄され、症状が改善されます。
適度な運動は尿酸コントロールのためにも、その背景にある肥満や生活習慣病の改善のためにも有効です。運動する事で血行が改善し新陳代謝を高め、体の免疫機能も活性化します。
ただし、急激な息が切れるような運動は体内の酸素不足を招き、尿酸の生成を促進する事になるので注意が必要です。また同時に疲労物質である乳酸も増えることになり、この事で尿酸の排泄が抑制され、結果として尿酸値が高くなってしまいます。
また、炎天下での運動など、大量の汗をかくことで体内の水分が不足し血液を濃縮することにもなります。これにより尿酸値が上昇し、尿路結石ができやすくなってしまい、激しく運動したあとに痛風発作が起きやすくなるのです。
薬物療法
生活習慣を見直しても尿酸値が下がらない場合や、既に痛風発作を起こしたことがある場合などは、「尿酸降下薬」という薬によって尿酸値を下げる治療が行われます。
注意点としては、尿酸値を急に下げますと、それまで関節に蓄積されてきた尿酸の結晶が一気に溶けだし、痛風発作が起こることがありますので3~6ヵ月かけて徐々に尿酸値を下げていくようにご指導いたします。
甲状腺とは、首の甲状軟骨(のどぼとけ)の下にある、ホルモンを分泌する臓器です。甲状腺の腫瘍(しこり)は、自分で首を触って気づくこともありますが、胸部CT検査、頸動脈エコー検査などで偶然に見つかることも多い病気です。また甲状腺ホルモンの値が異常な場合に、甲状腺エコーを受けて見つかる場合もあります。
甲状腺腫瘍には、良性と悪性があります。
甲状腺の良性腫瘍は、腺腫(のう胞状腺腫、濾胞腺腫など)がほとんどですが、まれに甲状腺ホルモンを分泌する中毒性甲状腺腫(プランマー病)があります。
また、腺腫に似た腫瘍様に甲状腺の組織が増殖するしこりとして、腺腫様甲状腺腫があります。このしこりは大小不同で多発することが多いですが、一部にがんが含まれていることもあります。
甲状腺の悪性腫瘍には、がんと悪性リンパ腫があり、がんには5種類あります。がんは甲状腺腫瘍のうち約2割を占めると言われています。
以下に5つの甲状腺がんと悪性リンパ腫について説明します。
1.乳頭がん
甲状腺がんの8割以上を占めますが、非常に進行が遅く、予後(長生きできる確率)のいいがんです。このがんの診断には、後で述べます穿刺細胞診が有効です。
2.濾胞がん
甲状腺がんの約1割を占めます。やはり進行が遅く、乳頭がんの次に予後のいいがんです。
しかし、このがんの確定診断をすることは難しく、通常は経過観察して、腫瘍の大きさが4cm以上になると手術して判明することが多いのが現状です。
3.髄様がん
甲状腺がんの約1-2%を占める特殊ながんですが、カルシトニンやCEAといった血液検査である腫瘍マーカーが陽性になるがんです。従って、血液検査で判明できることが特徴です。また、3分の1は遺伝性に発症するなど、副腎や副甲状腺にも内分泌の病気を合併しうることも特徴です。
4.未分化がん
甲状腺がんの約2%を占めますが、高齢者に多く、急速に増大し、予後が悪いのが特徴です。今までは、このがんに対する有効な治療方法はなかったのですが、最近抗腫瘍薬(レンバチニブメシル酸塩)が開発されました。
5.低分化がん
乳頭がんや濾胞がんなどの予後のよいがんと予後の悪い未分化がんの中間に位置するがんです。
悪性リンパ腫
甲状腺の悪性腫瘍の約5%を占めます。橋本病の患者さんが罹患することが多く、未分化がんと同様に急速に大きくなる特徴があります。診断は、甲状腺の組織を一部切除する生検が必要ですが、薬や放射線療法が有効で、予後は良好です。
甲状腺腫瘍の検査には、CT、MRI、エコー、シンチグラフィー、生検、穿刺細胞診などがあります。この中で当院では、甲状腺エコーおよび穿刺細胞診が可能ですが、甲状腺穿刺細胞診について、もう少し詳しく説明させていただきます。
甲状腺腫瘍が良性か悪性かの判断は、CT、MRI、エコーなどの検査だけでは判別が難しいです。そのために、エコーで腫瘍を観察しながら、細い針を腫瘍まで穿刺して細胞を採取し、顕微鏡で観察して良性か悪性かを判断する検査が有効です。これを甲状腺エコー下穿刺細胞診と呼びます。
穿刺細胞診の適応となる腫瘍は、通常充実性(腫瘍全体を細胞が占めている)で、最大径が2cm以上のものです。
穿刺細胞診で採取した細胞は、乾燥させたりアルコールなどで処理したりしてから、専門機関にて染色し、顕微鏡で病理医に良性か悪性かの診断をしていただきます。そのため、結果がでるまでに通常1週間程度かかります。また甲状腺腫瘍の種類によっては、細胞診のみでは良性か悪性かの判断ができない場合があります。その場合には腫瘍の大きさ(通常4cm以上)や、エコーによる経過観察(3カ月~1年)にて腫瘍の大きさや性状の変化をみて判断します。また急速に増大する腫瘍の場合には、悪性のことが多いです。通常、悪性と判断した場合には、手術を受けていただくことが原則ですが、最近では抗腫瘍薬も開発されています。
この検査で悪性と診断されたか、あるいは悪性の疑いがある場合には、手術の可能な病院をご紹介させていただきます。名古屋市立大学病院の場合には、耳鼻咽喉科にご紹介させていただきます。また、その他ご希望の病院があれば適宜ご紹介させていただきます。
この検査は、通常大きな病院でしか行われていないのが実情ですが、当院ではこの検査を行える施設です。来院されましたら、検査の内容を詳しく説明させていただき、内服薬のチェックをさせていただいてから、適応であれば同意書に署名していただき検査を行います。検査時間は通常15分程度です。検査の前には絶食は不要ですが、検査当日は激しい運動は避けていただき、穿刺部のみは湯をかけないようにシャワーを浴びることも可能です。検査後穿刺部に絆創膏を貼付しますが、翌日朝には剥がしていただいて結構です。
この検査は、細い針を使用して行いますので、原則局所麻酔は行いません。また血を固まりにくくする薬(抗凝固薬)を飲んでいる患者さんは、1週間程度服用を中止する必要があります。服用が中止できない場合は、入院での検査が必要になりますので、入院施設のある病院で受けていただくことになります。
この検査の危険性として、穿刺部位からの出血、甲状腺の近くを走行する頸動脈の穿刺による出血、穿刺部位の感染、穿刺時の痛みによる血圧低下などがあります。しかし、出血した場合には、細い針ですので、圧迫すれば止血可能です。また、感染しないように、穿刺部の皮膚や、エコーを消毒して行います。さらに、血圧が低下した場合は、点滴や、昇圧剤を使用して対応しますが、そのような合併症はほとんど起こらないのが実情です。
甲状腺ホルモンが異常に多く分泌される病態を甲状腺機能亢進症といいます。この病態のほとんどは、バセドウ病(グレーブス病)という病気が原因です。バセドウ病は、甲状腺を刺激してホルモンを分泌させるホルモン(脳の一部である下垂体から分泌されるホルモン:TSH)の受容体の抗体が体内に産生されて発症しますが、その原因はまだよくわかっていません。
バセドウ病は、若い女性に多い病気です。また、家族内で発症することも多い病気です。症状としては、胸がどきどきする、汗をよくかく、体重が減る、いらいらする、眠れないなどですが、男性の場合には、手足に力が入らないこともあります。また、高齢者では、息切れ、脈が乱れる、寝ると息が苦しいなどの症状がでることもあります。身体の変化としては、甲状腺が大きくなることによる首の甲状軟骨(のどぼとけ)の下の腫れ、目が大きくなる(飛び出る)、まぶたの腫れ、足の腫れなどがあります。
診断は血液検査でほぼ可能です。甲状腺ホルモンである遊離型T3、T4の上昇とTSHの低下、および甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体(TRAb)が陽性であれば確からしいバセドウ病と診断できます。当院では、院内で遊離型T3、T4とTSHの測定が即日に可能です。TRAbは外部の検査機関での測定となりますが、通常3~4日で結果がわかります。また甲状腺エコーにて、甲状腺全体の腫大や血流の亢進があれば診断の助けとなります。
治療は、多くの場合、最初は内服薬の服用となります。内服薬にはメルカゾール®とチウラジール®がありますが、両者とも一長一短があります。もっとも多い副作用は、皮膚のかゆみですが、かゆみ止めの薬でほとんど治ります。しかし、白血球の一種である、顆粒球が減少することがあり、その場合には高熱が出るため、内服を中止しなければなりません。
その場合には、ヨウ素の多量内服や、他の治療法の選択が必要となります。また、内服薬の治療が長期に必要な場合や、再燃を繰り返す場合にも他の治療法の適応となります。他の治療法には、放射性ヨード剤の内服や手術があります。当院では、どちらもできませんので、治療可能な病院へご紹介させていただきます。(ただし、放射性ヨードの内服療法は、名古屋市立大学病院ではできません)どちらの治療法も、一長一短がありますが、いずれにしても、治療後甲状腺ホルモンの分泌が低下することがほとんどですので、甲状腺ホルモン製剤(チラーヂンS®)の内服が必要になります。しかし、チラーヂンS®は、内服量が適切であれば、副作用はほとんどありませんので、メルカゾール®やチウラジール®の内服が長期になる場合には、他の治療法への変更が望ましいと思われます。
蛇足ですが、甲状腺ホルモンが血中に多く存在しても、甲状腺がホルモンを過剰に産生していない場合があります。その病態を甲状腺中毒症と呼びます。例えば、慢性甲状腺炎(橋本病)や亜急性甲状腺炎の場合には、甲状腺の組織が破壊され、ホルモンが一過性に血中に放出される場合があります。また、甲状腺ホルモンが含まれるやせ薬の服用や、間違って甲状腺の組織が混入したハンバーグを摂取した場合にも血中のホルモンが増え、バセドウ病と同じような症状を起こすことがあります。
甲状腺が抗甲状腺抗体により攻撃され、慢性に炎症を起こす病気です。1912年に日本人の橋本 策(はかる)先生が世界で始めて発表したため、その名前がついています。抗体とは、普通は身体に異物が入った場合、主にリンパ球で産生され、異物を消滅させる役割を果たしています。しかし、この病気の場合は、甲状腺に存在するサイログロブリンというホルモンの原料となる物質や、甲状腺酸化酵素(甲状腺ペルオキシダーゼ:TPO)というヨードを酸化して甲状腺ホルモン産生に必要な物質に対する抗体が産生され、甲状腺を攻撃します。どうして抗体が産生されるのかはよくわかっていませんが、バセドウ病や、リウマチなどの膠原病と同様な機序で起こるとされています。
橋本病は、発症直後は、抗体により甲状腺の組織が破壊されますので、一過性に血中の甲状腺ホルモンが上昇します。これを甲状腺中毒症と呼びます。しかし、自然経過にて血中ホルモンは徐々に低下し、正常値になる場合もありますし、低下する場合もあります。血中の甲状腺ホルモン値が低下した場合は、甲状腺機能低下症を引き起こします。
甲状腺機能低下症の症状は様々ですが、やる気がでない、体重が増加する、足がむくむ(むくんだ足を押してもすぐにもとに戻るのが特徴です)、生理が来ない、毛が抜ける、肌がかさかさする、便秘、不妊症、流産しやすいなどです。また、身体的には首の甲状軟骨(のどぼとけ)の下にある甲状腺が腫れることが多いですが、痛みは伴いません。甲状腺が腫れていない場合もあります。
橋本病の診断は血液検査でほぼ可能です。抗サイログロブリン抗体か抗TPO抗体が陽性であればほぼ間違いありません。これらの抗甲状腺抗体は、当院では院内では測定できませんので、外部の検査機関での測定となりますが、通常3~4日で結果がわかります。甲状腺ホルモンである遊離型T3、T4や甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、多いことも、正常なことも、少ないこともあります。補足の診断として、甲状腺エコーで、甲状腺が腫れていることや血流が少ないことなどがあります。甲状腺エコーは当院で検査可能です。
治療は、橋本病の病態によります。血中甲状腺ホルモン値が正常であれば通常経過観察(3~6カ月間隔)します。高値であっても自然に3カ月程度で低下してきます。低値の場合には甲状腺ホルモン製剤(チラーヂンS®)の内服の適応になる場合がありますが、おおよその基準があります。妊娠可能年齢以上の女性の場合や男性では、TSHが10μU/mL以上であれば治療をしますが、症状により正常化を目指すこともあります。また妊娠中や不妊症、習慣性流産の方の場合は、TSHが2.5μU/mL以下になるように治療します。このように、微妙な治療が必要な患者さんは、内分泌専門医の治療を受けることをお勧めします。
首の甲状軟骨(のどぼとけ)の下にある甲状腺が、ウイルスにより炎症を起こす病気です。発病する前にかぜの症状やのどの痛みなどの上気道炎を起こしていることが多いです。また、夏に発病しやすいとも言われています。いわゆる甲状腺がかぜをひいた状態と言ってもいいでしょう。
症状としては、首の下側(甲状腺のある部分)の痛みです。非常に強い痛みのこともあります。甲状腺は首の右と左に広がって存在しますが、その痛みが右側になったり、左側になったりと移動することが特徴です。発熱はほとんどみられませんが、痛みが強くて、食べ物がのどを通らないこともあります。また、血中の甲状腺ホルモンが最初は増えますので、バセドウ病と同じように、胸がどきどきする、汗をよくかく、体重が減る、いらいらするなどの症状もみられます。
診断は血液検査と甲状腺エコーで行います。血液検査では、甲状腺ホルモンである遊離型T3、T4の上昇と甲状腺刺激ホルモン(TSH)の低下がみられますが、バセドウ病や橋本病のような抗甲状腺抗体である甲状腺刺激ホルモン(TSH)受容体抗体(TRAb)、抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体はみられません。しかし、この病気では、血沈、CRPなどの炎症反応が陽性になることが特徴です。ウイルスが原因の病気ですので、白血球はあまり増えません。甲状腺エコーでは、痛みのある部分が黒く不規則に映ります。これを低エコー領域と呼びます。これらの検査の異常は、病気が治ると正常に戻ります。
治療は、病状が軽い場合には、鎮痛剤で治ることもありますが、特効薬はステロイドホルモンの内服です。最初は多い量(プレドニゾロンで20mg程度)を内服しますが、血液検査にて甲状腺ホルモンの量や炎症反応の状態をみて、徐々に内服量を減らしていきます。 2カ月間ほど内服すれば完全に治ります。甲状腺エコーでも、低エコー領域は消失します。また再発はほとんどありません。甲状腺の病気は、完全に治る病気はあまりありませんが、この病気は数少ない治る病気です。
【甲状腺ホルモンについてのワンポイントレッスン】
甲状腺ホルモンには、T3とT4があります。通常甲状腺からは、T4として分泌され、一部は血中でT3に変換されます。ホルモンとしての作用は、T3の方が強いのです。しかし、血中の甲状腺ホルモンは、そのほとんどが血中の蛋白と結合して、効果を発揮できません。少量残ったホルモンが効果を発揮します。それが、遊離型のT3、T4というものです。通常、血液検査では、この値をみて血中の甲状腺ホルモンの量を判断します。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、脳の下垂体という部分から分泌されるホルモンです。血液中の甲状腺ホルモンが少ないと、下垂体からのTSHの分泌は増加し、甲状腺にホルモンを作るように指令します。また、甲状腺ホルモンが多いと、逆にTSHの分泌が減少して、ホルモンを作らせないように命令します。したがって、下垂体に病気がなければ、このTSHの値をみれば、甲状腺ホルモンが血中に多いのか、少ないのかがわかるのです。
当院では、この遊離型T3、T4やTSHをいずれも即日に約20分で測定できます。
インスリンの作用不足により慢性的に血糖の高い状態を来す病気です。
インスリンとは、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞で作られて、血液中に分泌されるホルモンです。分泌後は肝臓を経て、筋肉、脂肪組織などに作用して、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込み、エネルギーの利用や貯蔵などを行い、血糖を低下させます。
このインスリンの分泌の低下や、肝臓、筋肉、脂肪組織などにおける作用が悪くなると、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇し、糖尿病を来します。
正常の場合、血糖値は70-140 mg/dlの間にコントロールされています。
しかし、10時間以上絶食した場合の血糖値(空腹時血糖)が126 mg/dl以上で、かつ食事に関係なく、随時に測定した血糖値が200 mg/dl以上の場合は糖尿病と診断されます。
また、グリコヘモグロビン(HbA1c:ブドウ糖と血液中のヘモグロビンが結合したもので、血糖値の過去1-2カ月の平均値を示す血液検査)が6.5 %以上、あるいは75gブドウ糖負荷試験の2時間後の値が200 mg/dl以上の場合も、上記のいずれかが当てはまれば糖尿病と診断されます。
当院では、血糖値、HbA1cを約5分で測定できる機器を備えております。また、ブドウ糖負荷試験もいつでも行える体制を整えております。
糖尿病には、大きく分けて1型と2型があります。
1型糖尿病
インスリンを作る膵β細胞が破壊され、通常はインスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。多くは、小児期に発症しますが、最近は高齢者でも見られます。
原因は、膵β細胞に対する抗体(標的物を攻撃する体内で産生される物質)が産生される自己免疫性と、原因不明の特発性に分かれます。
当院では、膵β細胞に対する代表的な抗体である、抗GAD抗体を測定して鑑別しています。
また、インスリン分泌能を調べる方法として、インスリンと同時に膵臓のβ細胞から分泌される血液中のC-ペプチドを測定しています。この物質は体内で使用されることがなく、すべて尿中に排泄されるので、インスリン分泌能のよい指標となります。
2型糖尿病
糖尿病全体の約95%を占める一般的な糖尿病で、インスリンの分泌不足と作用不全により発症し、多くは遺伝的素因(祖父母、両親、兄弟が糖尿病など)が原因で、そこに生活習慣の乱れ(過食、運動不足、ストレスなど)を伴って発症することが多いです。
糖尿病は、初期の場合、全く症状のないことが特徴です。そのため、進行してから発見されることが多い病気です。進行した場合(場合によりますが、多くは血糖値が300 mg/dl以上)には、口の渇き、尿の回数の増加、体重減少、身体のだるさなどの症状が出ます。
そのような症状を自覚した場合は、すぐに当院をはじめとする専門病院を受診して下さい。
糖尿病の合併症には急激に起こるものと、ゆっくり進行するものがあります。
急激に発症する場合は、急激に高血糖になり、上記の糖尿病の症状や、脱水症状、腹痛などが急激に起こり、ひどい場合には意識がなくなることもあります。1型糖尿病の初期には、このような状態になることがありますし、清涼飲料水やスポーツドリンクの多量摂取により起こる場合もあります。生命に危機を及ぼす場合もありますので、早期の医療機関への受診が必要です。
また、血糖値が70 mg/dl未満になる低血糖の場合は、動悸、冷や汗、めまい、手の震えなどの症状が起こり、ひどい場合には意識がなくなります。糖尿病の薬による治療中や、初期の糖尿病の患者さんに見られることが多いです。
ゆっくり進行する合併症としては、神経や細い血管が障害される三大合併症が有名です。
一つ目は神経障害です。手足の細い神経がまず冒され、手足のしびれや痛みが起こりますが、まずは足から両側とも起こるのが特徴です。また脳などの中枢神経が冒されればアルツハイマー型認知症になることも最近知られて来ました。
当院では両足の神経障害があるかどうかを検査する装置を備えております。詳しくは診療設備の項をご参照下さい。
二つ目は網膜症です。眼に映った風景を受けて、脳に伝える役目をするのが網膜です。糖尿病が進行した場合、網膜の出血や血流の閉塞、網膜の剥離が起こり、最終的には失明する合併症です。糖尿病は成人の失明原因疾患の第2位を占めます。そのため、糖尿病の患者さんは、定期的に眼科受診をすることが必要です。当院では、糖尿病の患者さんには、必ず眼科受診をお勧めしておりますし、必要があれば紹介状を記載しています。
三つ目は腎症です。最初は尿に蛋白が出るだけですが、次第に尿量が減少し、全身にむくみが出現し、最終的には血液透析が必要になります。血液透析の原因疾患の第1位は糖尿病です。腎症にならないためには、血糖コントロールのみでなく、血圧や血中コレステロールを正常に保つことが必要です。当院では、早期の腎症を発見するために、初診の患者さんには尿中の詳細な蛋白量の測定(尿アルブミン量)を測定しています。
その他、太い血管が障害されると、脳や心臓に影響し、脳梗塞や狭心症・心筋梗塞など死に至る重症な合併症が起こります。当院ではその早期発見のため、動脈硬化検査装置を備えております。また超音波診断装置による頸動脈硬化の有無を早期に発見することも重要です。
また、皮膚、爪、骨、歯肉、胃腸、膀胱、性器など、全身の様々な部分にも障害が起こる可能性がありますし、肝がん、膵臓がん、大腸がんなどの悪性腫瘍の発症にも関連していると言われています。
インスリンあるいは注射薬にて治療している糖尿病患者さんには、自己血糖測定が保険適用されています。自己血糖測定とは、穿刺器具で指先や手のひらを針で刺して少量の血液を出し、測定器で血液を吸引して血糖値を測定する器械です。現在、当院では2種類の器具を用意しております。
2017年9月1日より、指先などを穿刺して血液を出さずに血糖を測定できる器機(リブレ)が保険適用になりました。この器具は、左腕の内側に、直径35ミリ、厚さ5ミリ、重量5グラムのセンサーを24時間装着し、読み取り機をかざすだけで最短1分おきに血糖を何回でも測定できます。また、今後の血糖の推移を予測して、矢印で血糖が上がるのか、下がるのかを示してくれます。
ただし、このセンサーは、血液そのものを測定するのではなく、組織液中の糖を測定しますので、実際の血糖と比較して、1割程度の誤差が生じる可能性がありますし、15分程度前の血糖が表示されます。また、読み取り機は自己血糖測定器でもあり、穿刺した血液を測定することも可能です。
センサーは、水につけても大丈夫ですので、入浴や水泳も可能で、最長2週間まで装着できます。装着も付属の装着器具にてにできます。
お値段ですが、読み取り機は当院から貸し出しますので無料です。また、センサーは、自己血糖測定の血液を吸引する部分(チップあるいは電極)とともに、1カ月に2個まで、装着器具とともに処方しますので、お値段は、血糖を1日2回測定している患者さんでは、3割負担の患者さんで1,260円(税込)ほど高くなります。
ただし、この器機は、ペースメーカーを植え込んでいる患者さん、3歳未満の患者さんには使用できません。
当院でも、このリブレの使用が可能になりました。ご希望の患者さんは、院長あるいは当院スタッフまでお申し出下さい。ご使用の際には、スタッフが操作方法を指導させていただきます。
尚、リブレの保険適用でない方も、自費での使用が可能です。その場合は、読み取り機は1個8,000円(税込)、センサーは1個7,500円(税込)でご提供させていただきます。読み取り機は1度ご購入いただければ結構ですが、センサーは、2週間ごとに交換が必要ですので、その度に購入費用がかかります。
糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法です。
運動療法
糖尿病の状態や、合併症の程度により制限されることもありますが、食事療法は、糖尿病の種類を問わず、最も重要な治療法です。
食事療法
主に管理栄養士による食事指導で行われることがほとんどです。当院では、常勤の管理栄養士が、いつでも栄養相談を行える体制を整えております。
詳しいことにつきましては、栄養相談の部分をご参照下さい。
食事療法・運動療法でも血糖コントロールが不十分(通常は、HbA1cが7%以上:年齢、治療法により異なります)な場合には、薬物療法の適応になります。
薬物療法には、飲み薬、注射による薬、インスリン注射があります。
1型糖尿病の場合には、インスリン療法と一部の飲み薬しか方法がありませんが、2型糖尿病の場合には、様々な治療方法の選択があります。また、飲み薬、注射による薬、インスリン注射薬も様々な種類がありますので、患者さん一人一人の状態により、異なる治療方法を選択する必要があります。その場合、やはり糖尿病の専門医は、様々な患者さんの治療を経験しておりますので、より患者さんに合った治療方法を提案できると思われます。例えば、インスリン治療につきましても、最終的に使用するのではなく、最初に使用し、インスリンを産生する膵β細胞を休めることにより、膵β細胞の復活を促し、インスリン治療から飲み薬による治療に変更することも可能です。糖尿病専門医についての詳しいことや、専門医の検索につきましては、医師・スタッフ紹介ページをご参照下さい。
糖尿病の最近の新しい薬は、2021年2月に発売されたGLP-1受容体作動薬の内服薬です。GLP-1とは食後に腸から分泌され、膵臓からのインスリン分泌を増加させ、血糖を下げるホルモンです。GLP-1は分泌されると血液中のDPP-4という物質により分解されるため、今までは注射薬しかありませんでしたが、この薬はDPP-4により分解されませんので、内服にてGLP-1の作用を増強させることが可能になりました。さらにこの薬は、血糖を下げるばかりではなく、体重も減少させる効果があります。ただしこの薬は、服薬する時に空腹であることが必要であり、コップ半分以下(約120 ml以下)の水とともに内服し、その後30分間は飲食できないことが難点です。この薬は、2021年12月までは2週間分しか処方できませんので、大きな病院よりも、個人医院でもらうことをお勧めします。
糖尿病における最近の新しい薬は、2014年4月に発売されたSGLT2阻害薬です。
SGLT2とは、腎臓にあり、尿に出たブドウ糖を血液中に戻す役割があります。SGLT2阻害薬は、その作用を阻害して、尿としてたくさんのブドウ糖を体外に排泄し、血糖値を下げる薬です。
特徴としては、この薬だけの服用あるいは、その他の糖尿病の薬でも低血糖を起こしにくい薬と一緒に飲めば、低血糖がほとんど起こらないことです。
また、体重や血圧、尿酸値を下げる作用もあります。
最近の臨床試験では、心血管死を38%も抑制する効果が発表されました。
副作用としては、尿にたくさんのブドウ糖が存在しますので、尿路感染症(膀胱炎など)や性器感染症(膣カンジダ症、亀頭炎など)を起こしやすくなることです。
また、尿が濃くなりますので、トイレの回数や尿の量が増えます。そのため、体の水分が減少して脱水になりますので、水分を多く摂取することが必要です。そうしないと脳梗塞などの血管がつまる病気が起こりやすくなります。
この薬の適応は、65歳以下、肥満があり、腎臓の悪くない2型糖尿病の患者さんですが、その適応は今後広がると思われます。
次に、今まで毎日飲まなければならなかったDPP-4阻害薬に、1週間に1度の内服でいい薬が登場したことです。DPP-4阻害薬は、食後に腸から分泌され、膵臓からのインスリン分泌を増やすGLP-1というホルモンの分解を抑制する薬です。この薬は2型糖尿病患者さんの内服薬の約7割を占めると言われています。
この週に1回の薬は、飲み忘れを少なくすることや、内服に介助が必要な患者さんの介護者に対する負担軽減に寄与するものと思われます。
最後に、注射薬ですが、DPP-4阻害薬よりも強くインスリン分泌を増やすGLP-1受容体作動薬があります。毎日注射するタイプと1週間に1回でいいタイプがありますが、今までの週に1回のタイプのものは、注射手技が煩雑でした。しかし、2015年9月に非常に容易に注射できるものが発売になりました。原則自分で注射する薬ですので、おおきなメリットがあります。また個人医院でしたら、自分や家族が注射できない患者さんでも、通院で治療を受けることも可能です。
当院では、常勤の管理栄養士による栄養相談を、いつでも受けられる体制を整えています。
1回の栄養相談におけるおおよその所要時間は、初回は30分、2回目以降は20分です。
栄養相談を受けていただける病気としましては、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)、痛風、高度肥満症(肥満度*1+40%以上あるいはBMI*2が30以上)、腎臓病、貧血などです。
*1:肥満度(%)=(実測体重-標準体重)÷標準体重×100
標準体重(kg)=身長(m)x身長(m)x22
*2:BMI=実測体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
特に糖尿病は、食事療法、運動療法が治療の基本ですので、栄養相談にて食事療法の方法を習得することは大変重要で、糖尿病と診断されてから、なるべく早期に栄養相談を受けていただくことをお勧めします。
プラセンタ注射薬には、メルスモンとラエンネックがあります。メルスモンは女性の更年期障害や乳汁分泌不全に適応があり、ラエンネックには肝機能障害に適応があります。当院では、国産、純正品で安全なプラセンタ注射薬のうち、メルスモンのみを扱っておりますが、その他の効果としては、疲れやシミがとれる、顔色がよくなり肌がしっとりする、よく眠れて風邪にかかりにくくなる、生理不順がよくなる、アトピー性皮膚炎やリウマチがよくなるなどもあります。
プラセンタ注射には、保険診療と自由診療とがありますが、保険診療の場合には、45~59歳の更年期障害のある女性が対象になり、月に15回まで1回1アンプルの注射が受けられます。また産後1年以内の乳汁分泌不全の方も対象になります。ただし、メルスモンには、局所麻酔薬(ベンジルアルコール)が含まれますので、アルコールに過敏反応がある方には注射できません。注射方法は、原則皮下注射となります。
更年期障害の症状があっても、44歳以下あるいは60歳以上の女性や、男性更年期障害(疲れがとれない、眠りが浅い、元気がでないなど)の方には自由診療での治療となります。例外的に、両側の卵巣を摘出した方や女性ホルモンの分泌不全をともなう病気の方は保険適応になる場合があります。また、月に15回以上注射が必要な方や、1回2アンプル以上必要な方は自由診療になります。
プラセンタとは、赤ちゃんとお母さんをつなぐ胎盤のことをいいます。プラセンタ注射は、胎盤から抽出された有効成分を注射する治療法です。プラセンタ注射液中に、ウイルスなどで汚染された成分が混入しないように、出産されるお母さんの血液検査を行い、梅毒、結核、淋病、B型肝炎、C型肝炎、エイズ(後天性免疫不全症候群)、成人T細胞白血病、リンゴ病などの病気にかかっていない方の胎盤のみを使用します。また、製造過程において、未知のウイルスなどの汚染対策として、高圧蒸気殺菌処理も行われます。
こうして、安全に作られた薬品ですので、今までに国内外で、この薬剤による感染症の伝播報告はありませんが、理論的には、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病等の伝播のリスクを完全に否定することはできません。そのため厚生労働省は、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病等の輸血感染を防ぐため、プラセンタを注射した方は、献血を控えるようにとの通達がありました。しかし、今までに感染例の報告は全くありません。もちろん献血に協力できないだけで、輸血を受けることは可能です。そのため、プラセンタ注射を受けられる方は、このことを十分にご理解していただいた上で、同意書にサインしていただく必要があります。
プラセンタ注射は、当院では原則皮下注射のみで行います。そのため、ほとんど副反応はありません。しかし、ごくまれに赤い発疹、発熱、悪心などのアレルギー症状を起こす方もみえますが、1~2日程度で自然におさまります。これは副作用ではなく、一過性の拒絶反応といわれていますが、ひどい場合には中止する必要もあります。また、注射部位の痛み、硬結、発赤、皮下出血もまれにあります。
自由診療料金
プラセンタ注射(メルスモン)
2回目以降は注射料金のみとなります。
保険診療
プラセンタ注射(メルスモン)1アンプル(本)のみ
当院では血液による、甲状腺・生化学・血液一般・ヘモグロビンA1c等の検査を、1時間程度で結果報告ができるシステムを実施している数少ない医療機関です。
そのため、当院では採用時健康診断など、各種健康診断を、当日に、しかもお値打ちな料金で受けることが可能です。
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セット名 | A | B | C | D |
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検査概略 | 一般健診又は雇入 (入社)健診 | 心電図無し | 胸部X線&心電図無し | 診察・尿検査のみ |
値段(税込) | 9,500円 | 8,500円 | 7,500円 | 3,000円 |
結果報告・診断書作成 | 当日 | 当日 | 当日 | 当日 |
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○ | ○ | ○ | ○ |
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○ | ○ | ○ | |
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○ | ○ | ○ |
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1,000円 |
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2,000円 |
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3,000円 |
名古屋市では、がんの早期発見・早期治療を目的として、お勤め先などがん検診の受診機会のない名古屋市内在住の方を対象に、各種がん検診を実施しております。
当院では、下記検診が受けられます。
ワンコイン検診(自己負担金:500円)
また、骨粗しょう症検診(自己負担金:500円)、特定健診(無料)も実施しております。
※70歳以上の方は、自己負担金が無料になります。
さらに、もの忘れ検診(65歳以上無料)、肝炎検診(B型肝炎抗原、C型肝炎抗体検査:年齢不問無料)も実施しております。
特定健診(特定健康診査)とは厚生労働省により平成20年4月から実施が義務づけられた健康診査で、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に着目し、生活習慣病の予防・改善を目的としています。
国民健康保険に加入されている方のうち、40歳から74歳になられる方へ、名古屋市から受診券および受診案内が届きます。対象者の方は、自己負担なし(無料)で受診いただけます。
75歳以上の方は、後期高齢者医療健康診査を受けていただけます。
セット名 | 特定健診A | 特定健診B | 特定健診C | 特定健診D |
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検査概略 | 名古屋市国保 後期高齢者 |
後期高齢者 被用者保険 |
被用者保険 | 名古屋市国保 |
検査条件 | 空腹時 | 随時 | 空腹時 | 随時 |
結果報告 | 後日 | 後日 | 後日 | 後日 |
項目 | ・グルコース ・尿酸 ・クレアチニン ・Y-GT(y-GTP) ・AST(GOT) ・ALT(GPT) ・LDK-コレステロール ・HDL-コレステロール ・中性脂肪(トリグリセライド) ・ヘモグロビンA1c |
・Y-GT(y-GTP) ・AST(GOT) ・ALT(GPT) ・LDK-コレステロール ・HDL-コレステロール ・中性脂肪(トリグリセライド) ・ヘモグロビンA1c |
・グルコース ・Y-GT(y-GTP) ・AST(GOT) ・ALT(GPT) ・LDK-コレステロール ・HDL-コレステロール ・中性脂肪(トリグリセライド) |
・尿酸 ・クレアチニン ・Y-GT(y-GTP) ・AST(GOT) ・ALT(GPT) ・LDK-コレステロール ・HDL-コレステロール ・中性脂肪(トリグリセライド) ・ヘモグロビンA1c |
基本の健康診断以外に、下記のオプション検査を行っております。詳しくは当院までご連絡ください。
尚、下記検査の結果報告は後日となりますが、動脈硬化検査は当日報告が可能です。
項目 | 検査内容 | 費用(税込) |
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腫瘍マーカー4項目 | AFP CEA CA19-9 SCC抗原 |
7,000円 |
腫瘍マーカー2項目 | CEA CA19-9 |
4,500円 |
抗体検査4項目 | 風しん(HI) 麻しん(HI) ムンプス(HI) 水痘・帯状(CF) |
8,000円 |
抗体検査3項目 | 上記のうち3項目 | 7,000円 |
抗体検査2項目 | 上記のうち2項目 | 6,200円 |
抗体検査1項目 | 上記のうち1項目 | 5,400円 |
抗体検査4項目(IgG法) | 風しん 麻しん ムンプス 水痘・帯状 |
14,000円 |
抗体検査3項目(IgG法) | 上記のうち3項目 | 12,000円 |
抗体検査2項目(IgG法) | 上記のうち2項目 | 10,000円 |
抗体検査1項目(IgG法) | 上記のうち1項目 | 6,800円 |
抗原・抗体検査(B型肝炎) | HBs抗原定性 HBs抗体定性 |
5,000円 |
抗原・抗体検査(B型肝炎) | HBs抗原定性 HBs抗体定量 |
6,000円 |
B型肝炎抗原 C型肝炎抗体 |
HBs抗原定性 HCV抗体定性 |
6,000円 |
B型肝炎抗原 | HBs抗原定性 | 4,800円 |
B型肝炎抗体 | HBs抗体定性(1回目) HBs抗体定性(2回目以降) |
4,800円 3,000円 |
B型肝炎抗体 | HBs抗体定量 | 5,500円 |
C型肝炎抗体 | HCV抗体定性 | 5,500円 |
血液型 | ABO血液型 Rh(D)血液型 |
4,000円 |
結核検査 | クオンティフェロンTB-3G | 11,000円 |
結核検査 | Tスポット | 11,000円 |
梅毒検査 | RPR法 TPHA法 |
5,000円 |
動脈硬化検査 | ABI+baPWV | 4,000円 |
ピロリ菌検査 | ヘリコバクターピロリ菌抗体 | 3,000円 |
寄生虫検査 | 糞便集卵法 | 500円 |
MRSA検査 | 鼻腔内分泌物細菌培養 | 4,000円 |
新型コロナウイルスIgG抗体定量 | CLIA法 | 6,000円 |
当院では以下の予防接種を実施しております。名古屋市の助成支援対象の予防接種もありますので、詳しくは当院までお問い合わせください。(予約制)
ワクチン名 | 費用(税込) |
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MRワクチン (麻しん・風しん混合ワクチン) |
9,000円 ※公費対象者は無料 |
B型肝炎ワクチン (ビームゲン) |
5,000円 |
A型肝炎ワクチン (エイムゲン) |
7,000円 |
破傷風トキソイド | 2,500円 |
肺炎球菌ワクチン (ニューモバックスNP) |
8,600円 |
流行性耳下腺炎ワクチン (おたふくかぜ) |
6,000円 |
水ぼうそうワクチン (水痘・帯状疱疹ワクチン) |
8,000円 |
帯状疱疹ワクチン (シングリックス:2回接種が必要) |
公費で10,800円 |
帯状疱疹ワクチン (乾燥弱毒生水痘ワクチン) |
公費で4,200円 |
風しんワクチン | 6,000円 |
麻しんワクチン | 6,000円 |
日本脳炎ワクチン | 6,000円 |
三種混合ワクチン (ジフテリア、百日せき、破傷風) |
3,000円 |